ICLの手術を受けたいと思いつつ、年齢制限があるので手術を受けることができないと知りショックを受けた方へ、40歳以上向けのICLがあることをご存知ですか？
ここでは40歳以上にも対応できる「老眼用ICL・IPCL」について説明し、大阪で手術を受けられる病院も紹介します。
40歳以上になると自覚がなくても少しづつ老眼が始まる年齢なのでICL手術は不適応だと言われることもありますが、40歳以上でも近視で見えにくく眼鏡やコンタクト生活から解放されたいという方にもまだ方法はあります。最後までこの記事を読むと、その方法「老眼用ICL・IPCL」について知ることができ、数少ない手術できる病院についてもわかりますのでぜひ最後までお付き合いください。
ここでわかること
・IPCLとは
・大阪で老眼用ICL・IPCLの手術が受けられるところ
・眼科、クリニックの選び方
＊＊老眼とは何かについて＊＊
＊＊IPCLとは何かについて＊＊
【自己紹介】
眼科勤続年数・約15年の現役視能訓練士（国家資格保有の眼科検査員）です。
関東の端っこの小さい病院で細々とICL手術に関わっています。
老眼用の眼内コンタクトレンズである「IPCL」について、最近学会での報告があったり複数の病院でおこなわれていると聞いています。
そのため勉強した事・聞いた事をふまえて記事を書いています。
なぜ40歳以上はICLが不適応なのか
ICLには年齢制限があり、40歳前後で不適応になる理由をここでは説明します。
老眼が始まるため
実際は「40歳前後で老眼」と言われてピンと来る人は少ないですが、自覚がなくともこの頃から少しずつ老眼が始まっているのは事実です。
老眼とは眼の中のピント合わせの機能が少しずつ弱まっていくことで、遠くのものがよく見えるように眼鏡やコンタクト、ICLで矯正した状態で近くを見るとピントが合わず見えにくい現象を言います。そのため、ICLで遠くがよく見えるように手術を受けても、年齢と共に近くが見えにくくなってしまいます。
結局眼鏡が必要になる
ではピント合わせができず、近くが見えにくくなったときはどうしたら良いのでしょうか？
その時は近くを見る時だけ眼鏡やコンタクトが必要となります。裸眼で生活したいためにICLを受けたのに近くを見る時は結局眼鏡が必要となると、手術した意味が半減してしまいますので老眼が始まる年齢に差し掛かるとICLは不適応と診断されることが多いです。
たまに「何が何でも運転の時だけ見えれば良い」とか、「震災などの時に備えてだから日常生活の多少の近くの見えにくさは気にしない」と強く主張する場合、デメリットを承知の上でICLの手術を受ける方もいるようです。
40歳以上でも絶対にだめではないけど、おすすめはしないし満足のいく結果にはなりにくいことを了承済の上での手術となるということですね。
＊＊ICLの年齢制限について詳しく知りたい方はここでも説明しています＊＊
老眼治療について
老眼が始まると言われている40歳以上の方にはもう何もできないのでしょうか？実は老眼に対しても治療はありますのでご紹介します。
老眼用ICL「IPCL」
ICLにも老眼用「IPCL」というものがあり、これはICLと同じで眼の中にレンズを入れて近視を矯正し、更に老眼まで矯正するレンズです。
IPCLというレンズは、レンズの構造上遠くが良く見える度数と近くも見えるような度数が組み込まれているのでピント合わせをしなくても近くが見える仕組みになっています。
眼鏡やコンタクトレンズ
「老眼って手術でしか治療ができないの？」なんて心配は無用です。
現在大半の方は眼鏡かコンタクトレンズで老眼に対応しています。近くを見るときだけ眼鏡をかけたり、遠近両用眼鏡や遠近両用コンタクトレンズがあり、一つの眼鏡やコンタクトレンズに遠くも近くも見える度数が入っているのでがそういったもので対処します。
白内障手術
中には白内障になる方も出てきますが、白内障は加齢現象なので始まる年齢や程度は人によって様々ですが、必ず誰しもが起こるものです。
白内障が進むと手術をすることに話が進んでいきますが、その際に手術後は老眼にも対応できる眼の状態にすることもでき「多焦点レンズ」と言ったものを使用します。ただし白内障がない・まだ手術が不適応だと判断されている場合は白内障の手術は受けることができませんので、将来白内障手術をする際に老眼治療も合わせてできるということをなんとなく覚えていてください。
他
他にも老眼治療として、老眼用LASIKやカメラインレーなどといった手術方法もあります。こういった手術はおこなっている病院が少ないですが、もし興味のあるかたは下の記事も読んでみてください。
＊＊IPCLについて＊＊
＊＊老眼治療をうけられる病院について、東京編＊＊
老眼用ICL「IPCL」について
では老眼用ICLと言われる「IPCL」ですが、どんなレンズなのでしょうか。
基本的に手術方法はICLと同じですが、レンズの構造が少し違います。その事によってメリット・デメリットがICLとは違ってくるので比較検討してみます。
メリット
裸眼で遠くも近くも見えるようになることが大きなメリットです。
ピント合わせの必要がいらないので眼の疲れも多少軽減されますし、眼鏡やコンタクトなしで生活できるので快適に過ごせます。また、ICLと同じように眼の中に入れたレンズはお手入れ不要、何もなければ取り出して何かする必要もありません。角膜を削る手術ではないので眼の形も変わらずもしレンズを取り出すことがあっても眼は元の状態に戻ります。
デメリット
ICLと同じように眼の中の手術なので、手術中の感染症のリスクはあります。
他にはレンズの構造上見え方に慣れるのに時間がかかる方が一定数いますので、最初は違和感を感じていてもしばらく辛抱する必要がある場合があります。またICLとの一番の違いはグレアハローで、光の見え方が輪に見えたりぼやけてにじんだような、眩しく感じることがあり見えにくさを訴えることがあり、これは見え方に慣れるしかないようです。
そして、ICLよりも費用が高額に設定されています。
手術を受けて「失敗した」と言う人の多くは「グレアハローによる眩しさなどで見えにくい」ということを訴えるようです。
ICLよりもIPCLの方がグレアハローが起こりやすいと言われているのでしっかり頭に入れておきましょう。
老眼用ICL・IPCLの手術を受けられる病院～大阪～
＊＊東京の人は以下の記事に書いてますのでそちらをご覧ください＊＊
| 最寄駅 | 費用 | 特徴 | |
| 先進会眼科 大阪 | JR大阪駅より徒歩7分 阪急梅田駅より徒歩5分 | 乱視なし：片眼44万 乱視あり：片眼50.6万 | 適応検査無料 保証1年間 手術後1年間の検診代無料 |
| フジモト眼科 天六本院 | 地下鉄天神橋六丁目駅徒歩1分 JR天満駅徒歩5分 | 乱視なし：片眼35万 乱視あり：片眼40万 | |
| こうやま眼科 | 京阪交野線宮之阪駅徒歩1分 | 乱視なし：片眼40万 乱視あり：片眼45万 | 手術後1か月まで検査代含 再手術は1年保証 |
大阪でIPCLの手術を受けられる病院3つ紹介します。
どの病院を選んだらよいか以下のポイントも頭に置きつつ、考えてみてください。
先進会眼科 大阪
先進会眼科 大阪のおすすめポイントは、ICLの症例数の多さ・徹底した清潔管理と安全管理・ICLのインストラクター（指導医）がいる事です。
理事長の岡先生は「見え方」を常に追求し、どの患者に対しても寄り添い耳を傾け、それぞれの求める見え方を実現させようという思いを強く持っています。
費用は乱視の有無によって変わりますが片眼44万円～50.6万です。
症例数はICLの手術実績が5000件以上あり、IPCLの術式はICLと同じなので安心できます。
IPCLはICLと同様、眼の中の手術なので感染症には特に気を付けて手術をおこなわなければなりませんが、先進会眼科 大阪では開院以来ほぼ感染症を起こしたことがないという清潔管理と安全管理には特に気を付けておこなっています。
そして日本では限られた人数しかいないICLのインストラクター（指導医）が在籍しているので安心して手術を受けられます。
手術後の保証は1年間で、手術後1年間の検診は無料で受けられる上、手術前の適応検査も費用はかかりません。まずはいきなり手術ではなく検査だけ受けたい、説明だけ聞きたいという方にも気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。
| 先進会眼科 大阪 | |
| 費用 | 片眼44万 乱視用は片眼50.6万 |
| 最寄駅 | JR大阪駅より徒歩7分 阪急梅田駅より徒歩5分 |
| 休診日 | 火曜・水曜 |
| 診療時間 | 10:00～19:00 ＊日・祝は18:00まで |
こうやま眼科
こうやま眼科のおすすめポイントは、感染症を過去起こしたことがない・最先端の医療をおこなっていることです。
費用は乱視なしの場合片眼40万、乱視ありの場合片眼45万で、大阪での平均的な金額です。
症例数はIPCL以外の手術も合わせ2万件以上おこなってきています。
IPCLは眼の中の手術のため、手術後の合併症として一番注意しなければならない感染症ですが、こうやま眼科では過去一度も起こしたことはありません。それだけ手術室の安全や清潔、細心の注意の下でおこなわれていることがよくわかります。
そして常に最先端の医療を安全に精度の高い治療を提供し続け、眼科の中でも幅広い分野の医療をおこなっています。
また再手術が必要な時は1年間は無料でおこない、手術後の検査費用は1ヵ月は無料です。適応検査には5000円の費用がかかりますが、安全な手術を心掛け大切におこなっているこうやま眼科に一度足を運んでみてはかがでしょうか。
| 先進会眼科 大阪 | |
| 費用 | 乱視なし：片眼40万 乱視あり：片眼45万 |
| 最寄駅 | 京阪交野線宮之阪駅徒歩1分 |
| 休診日 | 火曜午後・木曜午後・土曜午後・日・祝 |
| 診療時間 | 9:00～19:00 |
フジモト眼科 天六本院
フジモト眼科 天六本院のおすすめポイントは費用が安い・老眼治療の経験が多い・ICLのエキスパートインストラクターが在籍していることです。
費用は度数や乱視の有無によって変わりますが両眼70万～80万円で、大阪では比較的安い金額です。
白内障手術による老眼治療を積極的におこなっており、ICLのエキスパートインストラクターも在籍しています。IPCLは白内障手術とは違うものの老眼治療の一つであること、手術方法はICLとほとんど変わりません。
フジモト眼科天六本院では、IPCL以外にも近視屈折矯正から白内障手術による老眼治療だったり、手術後の見え方にこだわりを持ち、常に最新の機械や手術を取り入れています。清潔や安全管理も細心の注意を払っておこなっているので感染症もほとんど起こっていません。
安全・安心に手術を受けたと思う方は、フジモト眼科天六本院に足を運んでみてはいかがでしょうか。
| フジモト眼科 天六本院 | |
| 費用 | 乱視なし：片眼35万 乱視あり：両眼40万 ＊適応検査5500円 |
| 最寄駅 | 地下鉄天神橋六丁目駅徒歩1分 JR天満駅徒歩5分 |
| 休診日 | 火曜・祝日 |
| 診療時間 | 9:30～18:00 ＊土曜は9:30～12:30のみ ＊日曜は12:30～15:30のみ |
費用比較
IPCLはICLに比べると費用が高額なので躊躇してしまいますが、病院によって多少違いますので比較検討してみます。
平均
だいたいの目安ですが、乱視なし片眼40万、乱視あり片眼45万ほどの金額が平均のようです。
最安値
大阪の病院では、フジモト眼科 天六本院の乱視なし片眼35万、乱視あり片眼40万の金額が最安値です。
ただし比較するとどの病院も平均費用から大きく逸脱して安い・高い所はなく、どこも似たような金額の印象です。
最安値にこだわるのも一つの方法ですが、似たような金額なのであれば、実績や安全性などに信頼ができる病院を優先して選ぶことをおすすめします。
検査料がかからない病院
手術費用とは別に検査料金がかかる病院が多くありますが、大阪では「先進会眼科 大阪」でのみ検査料金がかからず無料でできます。
もし最初は適応検査だけ受けたい・眼の状態からIPCLが合うかどうかの説明を聞きたいなどといった方は、無料で検査をおこなってくれる先進会眼科 大阪を受診してみると良いでしょう。
まとめ
老眼治療としてIPCLについてまとめました。
ICLが適応外と聞き、老眼と言われてもピンと来なくとも40歳前後以上の方には老眼治療としてまだ方法はあります。手術ができる病院は限られてしまいますが、治療によって快適な見え方を得られますように。
