【ハローグレア】ICLやLASIK後遺症とは?原因や対処法を探る 

光がにじむ現象のハローグレア ICL

ICLやレーシック手術を受けてみたいと思うけど、後遺症としてよく言われる「ハローグレア」とは一体どんなものなのか心配している方はいませんか?

ここではハローグレアとは何なのかの説明から、ICLやレーシックの後遺症と言われる原因、対処法などを探っていきます。後遺症のハローグレアが怖くて手術を躊躇している方も、事前に後遺症を知っておくことで手術後の慌て方が違い冷静に対応することができますし、心的負担が違います。

手術を受けるかどうか迷っている方も解決へと導き、ハローグレアについて対応の仕方もわかるのでぜひ最後まで読んでみてください。

【自己紹介】

眼科勤続年数・約15年の現役視能訓練士(国家資格保有の眼科検査員)です。

関東の端っこの小さい病院で細々とICLやレーシック手術に関わっています。

その中でも光の見え方・ハローグレアについての心配をする人や、手術後に違和感だと訴える人がいるので、そのことについて記事にしてみようと思います。

ハローグレアとは?

ハローグレアとはどんな症状なのでしょうか?特に夜間での光の見え方に違和感を感じ、車の運転注意が必要です。

上記のようなライトの見え方だけでなく、ハローグレアは普段の生活から光をまぶしく感じたり、光が原因でもやっとして見えることで見えにくさを感じることがあります。

ハローとは

光のまわりにもやがかかったように見えることでぼんやり見える現象です。特に対向車や街頭の光、雨の時に感じやすいので注意して行動する必要があります。

グレアとは

特に眩しく見えることが特徴です。夜だけでなく昼間の太陽なども必要以上にまぶしく感じる事から見えにくさを訴えることがあります。

ハローグレアが起こる原因

ではグレアハローが起こる原因はどういったことが挙げられるでしょうか?

ICL、レーシックの手術方法によって原因は違いますのでそれぞれ解説していきます。

ICL

ICLの後遺症としてハローグレアを挙げられますが、実は起こりにくいとも言われています。

レンズ光学部(視力を矯正する部分)であるオプティカルゾーンが広く、これは中心と周辺の差があまりなく周辺部の視界も明確になるため、ハローグレアは起こりにくいと言われています。しいて言えば、ICLレンズの中央に開いた穴がありますが、光の反射で輪に見えることもあると言われていますがほとんど感じないようです。もしハローグレアを感じても、手術後1週間くらいで良くなることが多いと言われています。

レーシック

レーシックは目の表面の角膜を削る事で近視を矯正しますが、削られた部分と削られない部分の段差がハローグレアの原因だと言われています。また、フラップと言って蓋のようなものを作ってレーザーを当てて削りますが、その蓋も段差となりハローグレアの原因と考えられ、この蓋が治るのに半年くらいかかると言われています。

ちなみにフラップ(蓋)を作る事でドライアイも引き起こします。

ドライアイは目が乾くだけでなく、かすんだり見えにくさを感じることもありますので、ドライアイとハローグレアが合わさって見えにくさを感じることもあるようです。

ICLやレーシック手術はしない方が良い?

後遺症がある可能性によって手術をしない方が良いかどうかについては、個人の感じ方・考え方によるでしょう。以下の項目も確認してみてください。

ハローグレアは手術後いつ治るか

ICLに関しては手術後1週間ほどでハローグレアを感じなくなる人が多いようです。

レーシックは手術後半年もすればハローグレアを感じなくなることが多いようですが、これには個人差があり手術後すぐに問題ない人もいればずっと気になる方もいるようです。

ハローグレアが治るというより、見え方に慣れていくという感覚の方が近いかもしれません。

最初は少し違和感や不快感があるかもしれませんが、しばらくは様子を見て慣れていくとそのうち感じなくなる方が多いようですね。

ハローグレアが起こりやすい人

瞳孔が大きい人はハローグレアが起こりやすいと言われています。ICLもレーシックもオプティカルゾーン(視力が見える範囲)以上に瞳孔が大きいと周りからの光も広い、ハローグレアが起こります。

あとレーシックに関してですが、眼の表面の角膜の削った部分と削らない部分の段差によりハローグレアが起こるため、削る量の多い近視や乱視の強い人がハローグレアが起こりやすいと言われています。

近視が強い人はそもそもレーシック不適応と言われることもありますが、できるかできないかギリギリラインの近視や乱視の方はICLを選択した方が良いかもしれません。

対策方法

グレアハローが辛くて耐えられない、生活に大きな支障が出る場合は早急に対応が必要です。また、生活に支障がなくても違和感や不快感を感じる方には対策もありますので参考にしてみてください。

もちろん、ハローグレアの見え方に慣れるまでゆっくり気長に待っても構いません。

ほとんどの方は慣れることでハローグレアを感じなくなるので、どうしても耐えられない方は以下の方法を試してみてください。

遮光眼鏡

遮光眼鏡は眩しさの原因となる500nm以下の短波長光(紫外線と青色光線)をカットし、それ以外の光を通す医療用の眼鏡で、あまり暗くならずに眩しさを軽減します。サングラスは光成分をまるごとカットするので眩しさをカットしますが、同時に暗くなるので見えにくさを感じるため遮光眼鏡とは少し違います。

カラーバリエーションはブラウン系・イエロー系・グリーン系があり、ブラウン系・イエロー系は日常生活、グリーン系はパソコンを使うときに効果を発揮します。一部の眼科や眼鏡屋さんで試すことができるので、一度尋ねてみてください。

Neo Contrast/See Contrast(眼鏡)

最も眩しさを感じる585nm付近のイエローライトをピンポイントでカットしているレンズです。薄いブルーのレンズで、肌色の上からはパープルのような色味に見えます。光の波長を抑えることでまぶしさの軽減だけでなく、コントラスト感度が良くなりぼやっとした視界から鮮明でクリアな見え方ができます。

neo contrast
レンズをsee contrastに変更可能

Neo ContrastとSee Contrastの違いは、See Contrastの方が色味がやや薄いです。その分光量のカットは少ないですが眼鏡をかけたとき目立ちにくいのでお好みで選ぶと良いでしょう。

一部眼鏡屋さんや、ネットでも販売があります。

メガネの賞月堂(眼鏡)

レーシック専用の眼鏡を取り扱っている愛知・岐阜あたりで展開している眼鏡屋さんがあります。

光の眩しさを軽減しコントラスト感度を高める機能を持ち合わせた特殊レンズで、更に若干のピンホール効果もあり、鮮明に見ることができます。グレーとブラウンがあり、常用してもおかしくない色の濃さの眼鏡です。

こちらはレーシックの後遺症に悩む方に向けて開発された眼鏡で、専門のスタッフにアドバイスをしてもらえるため完全予約制で対応しています。気になる方は以下のホームページよりお問い合わせしてみてください。

**以下、眼鏡の賞月堂のホームページです**

まとめ

後遺症と聞くと怖く感じますが、事前にしっかりとした知識を得ておくと手術を受けるかどうかを含め、手術後も冷静に判断することができます。

ハローグレアの原因、対処法を知った上で手術を受けるかどうか判断、そしてハローグレアを感じる方には眼鏡の対処を検討してみてくださいね。

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