【リレックススマイル】デメリットや失敗の可能性はある？

LASIKの進化させた近視屈折矯正手術と言われる「リレックススマイル（ReLEx SMIKE）」ですが、どんな手術かご存知ですか？

ここではリレックススマイルについて詳しく説明し、特に「デメリットはある？」や「失敗する可能性があるのかな・・」、「LASIKとどちらが良いのか」などと言った疑問点まで徹底的に解決できるよう解説していきます。

リレックススマイルとはどんな手術なのか知った上で、自分に合うものなのかを知ることができるので良かったら参考にしてみてください。

＊＊リレックススマイルの手術を東京で受けられる病院について知りたい方はこちらの記事に書いてます＊＊

リレックススマイルとは

リレックススマイルとは日本にはまだ数台しかない最先端の医療機器での手術で、取り扱いがあるのは日本全国で11施設のようです。

手術方法としては、LASIKのようなフラップ（蓋）を作らずに、3ｍｍ以下の小さな傷口を作ってそこから角膜片（レチンクル）を除去し、角膜の形状を変化させて視力を回復させます。

LASIKと比較すると、LASIKはフラップを作って切開創が大きい分ドライアイやグレアハローがありますが、リレックススマイルはフラップを作らず切開創が数mmなのでその分ドライアイになりにくく、グレアハローも少ないです。また、フラップがある状態とは違い外部からの衝撃に強く、スポーツされる方にも安心です。

そしてレーザーで角膜を削るLASIKとは違い、角膜内部に薄い切片（レチンクル）を作成しそれを取り除きますが、これは1/1000ミリ単位と非常に制度の高い切除が可能なので矯正制度も高く術後の屈折も安定するため近視の戻りも少なく、LASIKの進化した手術としてリレックススマイルが注目されています。

リレックススマイルの手術の流れ

手術自体は片眼10分弱ほどで終わり、安全性・正確性の高い手術です。

step1：フェムトセカンドレーザーで、角膜実質の内に薄い切片をつくり、
これを取り除くために最小2mmの切開をします。

step2：フラップをつくらず切片を取り除くだけなので、
角膜への影響を最小限に抑えることができます。

step3：切片を取り除くと角膜の形が変わり、視力の矯正が完了します。

リレックススマイルのメリット・デメリット

最新の手術方法のリレックススマイルですが、メリットだけではなくデメリットもしっかりおさえておきましょう。

メリット

リレックススマイルのメリット4つ挙げます。メリットが大きい手術方法なので読んでみてください。

ドライアイ軽減

切開創が小さいので、その分ドライアイが軽減されると言われています。

手術によるドライアイがおこる原因としては、切開創が大きいと眼の表面（角膜）の知覚神経が一時的に遮断され涙の分泌が現象してしまうためと言われています。ドライアイと聞くと「眼が乾くもの」と思われがちですが、かすんで見えたり目の疲れも起こったりします。

ハローグレアが少ない

眼の表面（角膜）を削ることによる形状の変化でハローグレアが起こると言われていますが、リレックススマイルは角膜を傷つけることが少ないためハローグレアが少ないと言われています。ハローグレアが起こると光の見え方に違和感があり、眩しさで見えにくさを感じます。

近視の戻りが少ない

角膜剛性を損なわれないため近視の戻りが少ないと言われています。

衝撃に強い

LASIKではフラップ（蓋のようなもの）を作るため激しいスポーツをする人には向かないと言われていますが、リレックススマイルでは衝撃にも強いので激しいスポーツをする人にも安心して手術を受けることができます。

デメリット

もちろんデメリットもあります。メリットとデメリットのどちらが上回るか比較してみてください。

視力回復に時間がかかる

LASIKのように直後から良く見えるようになるのではなく、1週間から1カ月ほどの時間をかけて視力が安定してきます。安定すれば近視の戻りも少なく視力を維持することができますが、手術後の視力回復まで時間がかかることは頭に入れておきましょう。

再手術は難しい

一度手術をすると、リレックススマイルの再度手術はできません。そのため、再手術が必要な場合はLASIKでの再度矯正が必要となります。

不正乱視は矯正できない

近視と正乱視のみが矯正可能な手術です。適応検査で不正乱視が見つかった場合は手術適応外になるでしょう。

実績がまだ浅い

とても新しい術式なのでその分症例数も少なく、年数による経過がどうなるかはまだ未知数です。

費用

費用の相場としては両眼で35万円前後くらいのようです。ただし、検査代や診察代・薬代が別途必要な場合もありますので各病院に総額がいくらかかるか確認する必要はあります。

失敗について

LAISIKでは「LASIK難民」とか「失敗」などと言った事がたまにありますが、リレックススマイルでは失敗はあるのでしょうか？考えられることを以下に挙げてみます。

＊＊2021年10月の段階でリレックススマイル手術での失明した人はいないそうです。（リレックススマイル研究会より）

過矯正

過矯正と言って、その人の近視量よりも多く削ってしまうことによってより見えすぎてしまい、くらくらしたり眼が疲れてしまう現象のことを言います。こうなってしまうと、手術自体は成功しても「見え方が良くない・失敗なのではないか」と訴える方がいます。

これは検査の段階で、検査員とに術後の見え方について検討してもらうことをおすすめします。視力検査の際に、どのくらいの見え方を希望するか聞いてこない場合はこちらから術後の見え方について質問しましょう。また、調節麻痺剤といってピント合わせを取り除いて正しく近視度数を検査する方法がありますが、その方法での検査を省略すると過矯正を見抜けないことがありますので、その検査をしているかどうかも大きなポイントになります。

ハローグレア

ハローグレアと言って、光の見え方が輪っかに見えたりにじんで見えたり、眩しさを感じる現象が起こり得ます。そうすると人によっては見えにくさを訴えたり「これは失敗だ」と感じる人も出てくるようです。

ハローグレアに関しては人によって感じ方が様々で個人差のあるものです。リレックススマイルはハローグレアは起こりにくいとは言われていますが、もし感じるようであれば慣れていくしかありません。すぐに慣れる人もいればそうでもない人もいますが、手術前には感じることができない事なので難しい問題です。

どの手術を受けるといいの？

近視屈折矯正手術の中で、他の手術ではLASIKとICLがありますが、どれを選んで良いか悩ましい問題です。それぞれに特徴があるので、自分にとって納得がいく手術方法のものを選んでみてください。

以下でLASIKとリレックススマイル・ICLとリレックススマイルの比較をしてみます。

LASIKとリレックススマイル

LASIKとリレックススマイルの違いは以下のようなことが挙げられます。

両方とも同じ、眼の表面の角膜に対する手術をおこなうことで近視を矯正します。大きく違う点としては切開創の大きさが違う事でLASIKの方がドライアイを起こしやすく、LASIKのように角膜を削る事でグレアハローが起こりやすいです。そしてリレックススマイルの方が角膜剛性が損なわれないため近視の戻りが少なく、手術後の安定した視力や見え方の質を求めるのであればリレックススマイルの方が良いでしょう。

ただし、リレックススマイルの方が費用はかかりますし、最新の手術方法なのでまだ実績も少なく長期予後については不明点も多くあります。その点を受け入れられるかどうかによってどちらが自分に合うか考慮すると良いでしょう。

ICLとリレックススマイル

ICLとリレックススマイルの違いは以下のようなことが挙げられます。

ICLとリレックススマイルは手術方法自体が大きく違います。ICLは眼内の手術のためその分リスクも多く、合併症で一番恐れられている眼内炎になる可能性がゼロとは言えませんが、リレックススマイルのように眼の表面（角膜）の手術は眼内炎の可能性はありません。手術自体にリスクを抑えたい場合はリレックススマイルの方が安心です。

ただしICLは眼の表面（角膜）を変形させる手術ではないので、もし何かあったときには眼の中に入れたICLレンズを取り出せば手術前と同じ状態に戻せるという可逆的な手術なので、リレックススマイルのように不可逆的な手術で元に戻せない不安がある方はICLの方が良いでしょう。

また費用も大きく違い、リレックススマイルは両眼で35万円前後が相場のところ、ICLはその倍の70万前後かかるところもあります。このあたりも考慮してどちらが良いか選択しても良いのではないでしょうか。

まとめ

以上、リレックススマイルについての解説から、デメリットや失敗とはどういったことを言っているのか、また他の近視屈折矯正手術として知られるLASIKやICLと比較してみました。近視が治って裸眼で生活できるのは夢のような世界です。自分が納得した手術方法で近視を矯正して裸眼生活を手に入れてみてはいかがでしょうか？

＊＊リレックススマイルの手術を東京で受けられるおすすめの病院についても書いています＊＊